ユダヤ教とイスラームの宗教法(それぞれ、ハラハーとシャリーアで知られる)を比較対照する相当の文献がある。例えば、ジェイコブ・ニューズナーとタマラ・ソンが2002年に出版した『ユダヤ教とイスラーム:法による宗教比較』と題する本だ。哲学や主要な人物や現代における変化を導いていることは言うまでもなく、評価するには長い歴史と規則の大体系がある。
だが、例えばニューヨーク市で、この古代の律法の適用ということになると、その相違はもっと単純でもっと自明である。ユダヤ人は自分達のみに律法を適用しようとし、ムスリムは誰にでも当てはめたがる。うやうやしくムハンマドを取り扱うことから豚肉の禁止までだ。
例として、ジョセフ・バーガーが本日付『ニューヨーク・タイムズ』紙の論考文「異種文化圏から適応伝統への圧力」で書いている。ニューヨークのおよそ33万 人のハレディーム(超正統派ユダヤ人としても知られる)の新たな自己主張についてである。ブルックリンのウィリアムズバーグの市営プールで女性のみが泳ぐ 時間の女性の見張り人、マッツァーを焼くために井戸の地下水を使うこと、ウィリアムムズバーグのハレディ界隈とボロフ公園の間の公共バス・サービスで男女 を分離すること、割礼儀式(metzitzah b'peh)、日曜日に近所の公共図書館を開館にしたままにすることのような、彼らにとっての重要な幾つかの諸問題に関するものだ。
バーガーは、しかしながら、これらの要求を脅威だと考えている。「このエピソードは、ニューヨークのハシディズムの異種文化圏を越えて反響しなかったかもしれない反面、何十年も見られなかった方法で、共に、ニューヨーク市の世俗的な当局に対立する宗教的な日の出の勢いを力説している」。
だが、彼もまたハレディ派の指導者アレクサンダー・ラパポートを引用することによって、彼自身の恐れを広め損なっている。「他者に自分の生活様式を強いるどんな振る舞いも私は承認しません」。その点に、イスラミスト達が全体として住民に彼らのやり方を押しつけようと望む、シャリーア法との重要な相違が横たわっているのだ。
(2013年8月22日記)