イスラエルの敵達および反ユダヤ主義者達でさえも助長し祝す著しい傾向を、主流ユダヤ系機関が示している。逆時系列順で、ここに幾つかの例を挙げる。
- イェシヴァ大学カルドゾ法学部: 4月10日に『パレスチナ:平和はアパルトヘイトではない』の著者ジミー・カーターに国際平和唱道賞を授与しようとする計画。
映画『レイチェル』のポスター
- 大フィラデルフィアのユダヤ連盟:ユダヤ人国家としてのイスラエルの存在を拒絶する、サリ・ヌセイベーによる基調講演を主催した。
- サンフランシスコのユダヤ映画祭:反イスラエル活動家レイチェル・コリーを歓呼して迎える映画『レイチェル』を見せ、コリーの母親を上映で話させた。
- ブランダイス大学:「もしイスラエルが一度も発生しなかったらましだっただろうに」と述べ、パレスチナ人の「民族浄化」でイスラエルを非難しているトニー・クシュナーに名誉学位を授けた。
- アリエル・シャロンを「卑劣」、シオニズムを「ユダヤ人のための誤った解放者」と呼んでいるにも関わらず、クリストファー・ヒッチェンズを共和党ユダヤ連合が講演に招待した。(ヒッチェンズに対する抗議が、その行事のキャンセルへと導いた。)
- カルドゾ法学大学院:「イスラエルはヒトラーやアパルトヘイトのようなものだ」と言ったデズモンド・ツツに国際平和唱道賞を与えた。
右から二番目がロジャー・ウォーターズ (左側の最初がノーム・チョムスキーである) |
敵手を歓呼するユダヤ系組織とは何なのか?敵対者達を寛大に扱う信念というものは、ほとんど決して機能しなくても、相互関係を鼓舞するのだろう。
ここに、2000年のイスラエル政府にまつわる、同じこの衝動のもっと深刻な例がある。数日前に発表された論考でディヴィド・ワームサーが説明したような「イスラエルの沖合ガス埋蔵量の地政学」だ。
パレスチナの経済発展を助けるために―パレスチナ住民を政治的に和らげ、平和を結束させるための鍵だとイスラエルとアメリカの指導者達に見なされた―そして、その資産を巡る将来のいかなる潜在的な議論をも終わらせるために、イスラエルは、全世界の他の全排他的経済水域(EEZ)の境界でなされているように、海岸から真っ直ぐに境界線を延ばすよりも、むしろ、イスラエルとガザの間でEEZの境界決定内部から湾入を切り分けた。イスラエルは、自己の不利益のためにギザギザにされた境界線を許すことに同意した。そうすれば、ガザ・マリン全体が、パレスチナ自治政府地域に含まれるだろう。電気生産用にガザの両方の内部で使われ、イスラエルへ輸出されるべきだったガスは、パレスチナ自治政府の資金そのものを助け、パレスチナ人の中で偉業を建て上げる資源を持ち、発展を刺激することによって、政治的安定と穏健さを奨励するはずだった。
[コメント]敵達に優しくする認識を無駄に観察し待機することは、諸問題の解決にはならない。(2013年4月8日記)
2013年4月10日追記:この話は、二日前に私が書く際に知っていたよりも、もっと色彩豊かで個人的である。上記のサリ・ヌセイベー関連に注目せよ。その後、フィラデルフィアの『ユダヤ的唱導者』掲載の「イスラエル弁護が情熱を扇動する」からの抜粋を読みなさい。ブライアン・シュワルツマンが大フィラデルフィア・ユダヤ連盟を論じている。
最近の討論中、4月23日の講演を連盟が共援すべきかどうかを巡って、古い左派右派論争が表面化した。右派の政治圏にいる二人の思想家のフランク・ガフネイとダニエル・パイプスをエイシュ・フィラデルフィアが後援するのだ。最終的に、連盟はその行事を支援しないことに決めた。幾つかの資料によれば、均衡が取れなかったからだ。だが、当該組織は、当日の初めの10代のワークショップを支援している。そこでは、大学生達がキャンパス内のイスラエル討論に関して高校生達に講演するだろう。
イスラエル弁護委員会の会員であるリー・ベンダーは、アメリカ・シオニスト組織の大フィラデルフィア地区の共同会長だが、連盟がガフネイ-パイプス行事を支援すべきだったと論じた一人だった。そのような均衡は、例えば一年の間に取れると論じながら、ベンダーは「全プログラムが、備わる本質に関して均衡が取れていなければならないのではない」と述べた。「あまりにも親イスラエル過ぎるだって?これの何がいけないんだ?米国の安全に反対する誰かを取る予定なのかい?」
[コメント]それでは、ヌセイベーは均衡を取る必要がなく、私にはあるというのか?彼はユダヤ連盟後援の価値があり、私にはないというのか?