「世界の267の独立体の歴史、民族、政府、経済、地理、通信、交通、軍事、国を超えた諸問題に関する情報」と描写された『世界の実情調査書』は、恐らく最も著名な機密扱いでない中央情報局(CIA)の出版物であり、主要な情報源であろう。
だが、イランの民族構成に関する多数の矛盾のため、3ヶ月前の2014年10月5日に(ウェブサイト経由で)当局へ投書を送るよう、私は促された。
拝啓
2000年以来、イランのエスニシティ問題に関して『世界の実情調査書』(WF)を見て参りました。
2000年から2011年1月を通して、WF は、人口の51パーセントがペ ルシャ人であると示唆する一組の数を用いています。しかし、その後、2011年11月には、ペルシャ人の数値が61パーセントに転換していますが、それ以来、そのままでした。これは、表面上はWFが2011年11月の項目で述べている、2008年の推測に関するものに基づいています。
その後、10ヶ月の空間で、ペルシャ人は10パーセント、ルル人は4パーセント、クルド人が3パーセント増加し、トルクメン人とバルーチ人が不変のまま、アラブ人が1パーセントおよびアゼリ人が8パーセント失い、ギラキ人とマザンダラニ人が消滅しました。
不思議なのは、(1)この推測を組み入れるのに、なぜ3年かかったのか (2)どこでこのように劇的に異なった比率が来るのか、ということです。この変化をご説明いただけませんでしょうか?
敬具
中東フォーラム
ダニエル・パイプス
自動返答が速やかに戻ってきた。
CIAにご連絡をありがとうございます。ご質問やご意見は、正しく受信されております。確認番号は5UGH8Yでございます。お受けする質疑が大量にございますので、メールにお応えできないかもしれません。
証拠として、2000年版で始まる数年間以上の『世界の実情調査書』からのスクリーン・ショットが、ここにある。
2011年1月版
2011年11月版
2013年1月版
2013年12月版
2014年4月版
今や三ヶ月が過ぎた。私の問いが留意に価しないと当局が結論するには、充分な時間である。あるいは、多分、質問で当惑したのだろうか?最初の答えは、現状の情報を維持するために、凡そ150億ドルの機関が何年も必要としたことを示唆する。二番目は、あるべきよりも、実質的にペルシャ要素をもっと大きくすることによって、優勢なペルシャ人に非ペルシャ要素が抑圧されているというイラン・イスラーム共和国が、帝国である程度を隠しながら、オバマ政権がテヘランに媚びようとしていることを含意する。
もし私が間違っているならば、CIAは、そのものを説明する必要がある。
(2015年1月5日記)