今日、エジプト法廷は手早く、単独の警察官の殺害のために、約529人に死刑を宣告した。このようなニュースは、一つの間合いを与える。
エジプトの力の支配者の陸軍元帥アブドゥル・ファッター・アル・シッシ |
イスラミストを巡る非常に厳しい扱いは、イスラーム法の適用努力の拒絶、主流派機関からの締め出し、民主化過程からの党の排除さえ含めて、この全体主義運動を抑圧するために必要とされる。だが、陸軍元帥アブドゥル・ファッター・アル・シッシのイスラミストに対する超法規的な締め付けは、逆発がありそうだし、広範な同情を勝ち取ることによってイスラミスト動機を助けるだろう。たとえ、今日の馬鹿げた判決が懇願に際して逆を得るとしても、それとそれを好むその他は、本当の損害をなしている。
シッシは、法外な人気評価で勝利感に酔っているが、60年前のもう一人の軍人であるガマール・アブドゥル・ナーセルとして、エジプトを支配する準備ができていないように思われる。特に二つの要因―陰鬱な経済および親イスラーム主義者と反イスラーム主義者の間の敵意―が、恐らくはシッシを厳格に引きずり下ろすだろう。それが起こる時、イスラミスト達は、シッシがモハメド・モルシの失敗を食い物にしたのに劣らず、彼の無能から利益を得るだろう。その循環は継続し、国はさらに後退し、危機が薄気味悪く立ちはだかる。
より広範には、イスラーム主義を抑圧することにおける予想されたエジプトの失敗がグローバルな副産物を持つので、シッシの過ちは、彼自身の国においてのみならず、国際的にも反イスラミスト動機を傷つける。この頃のエジプトの賭は、本当に高い。(2014年3月24日記)
2014年4月2日追記:リー・スミスは「エジプトは混沌の瀬戸際にある。なぜそれがワシントンにとって問題であるべきかがここにある」の中で、シッシについてもっと苛酷である。以下に抜粋を。
急速に8300万人の人口が増加中のエジプトは、幾つかの致命的なやり方で実際に縮小しつつある。世界の舞台での影響力と重要性は下落してきた。お隣のイスラエル人のみならず、欧州諸国の中でさえも、来たる数年のうちに、エジプトの最も関連ある輸出はただテロリズムだろう、と恐れる人々がいる程度までに、である。…
低下しているエジプトが前進するために、シッシのような男を得ていることは偶然ではない。高慢で無能なシッシは、それでもなお自分自身を、アンワル・サダトはもちろん、ナーセルのような偉大なエジプトの指導者層の連続体の一部だと見ている。シッシは、メディアにリークされたオフレコのインタビューで、あるジャーナリストに語った。35年間、彼は自分の偉大さについて夢見続けていた、と。だが、そこで得るためにシッシがした多くの選択は、危険なほど頭上に迫っていることを、彼に示している。…
差し当たりシッシは、エジプトにもたらすであろう程度には良い。このことは、ホワイト・ハウス、そして次に、一文明および恐らくは内破しそうな8000万人以上の一国家の凋落を、どのようにやっていくか計画していくべきだということだ。
2014年4月28日追記:同じ判事のユセフが今や8分セッションで (1) 529人のうち37人を除く全て、終身刑へと刑罰を減刑してしまった (2) 別の683人が死刑を宣告されたが、明らかに同じ死んだ警察官との関連だ。その683人の一人はムハンマド・バディアで、ムスリム同胞団の指導者だ。
2014年6月1日追記:ユセフは529人に対する苛酷な決定をこのように正当化した。「被告は地獄の深みから来た...エジプトの富を略奪し、人々をテロ化するために。そして、警察副総監を殺したのだ」。「彼らの聖なる本であるタルムード」の教えを促進するためにモスクを使った「国家の敵」だと、彼は描写し続けた。