2005年12月12日に『ガーディアン』紙が投資家のアルワリード・ビン・タラールが主張したことを報道した。ちょうど過ぎ去ったフランス暴動を巡るフォックス・ニュース報道の変更について彼が何をしたかである。
騒動が「ムスリム暴動」だと描写されているニュース番組の小見出しを見た後、彼はマードック氏に電話をかけた。「私は電話を取り上げ、マードックを呼び出して言った。私は株主としてではなく、フォックスの一視聴者として話していた。これらはムスリム暴動ではなく、騒動なのだ、と私は言った」。中東雑誌のキャンペーンは王子の言う通りに引用した。「彼はその問題を調査してフォックスに電話をかけた。半時間以内に『ムスリム暴動』から『市民騒動』へと変えられた」。王子の介入は、どのようにムスリムが西洋メディアで宗教描写を変更できるかという一例だったと、彼は言った。
しかし、それは本当に起こったのか、それとも、ただの空威張りだったのか？
 ルパート・マードックに命令を与えたアルワリード・ビン・タラール |
クリフ・キンケイドは「サウジ王子とフォックス・ニュース」で、それを正しいと認めている。
フォックス・ニュースの親であるニュース・コーポレーションの年次会で、ルパート・マードック議長は確証した。サウジ王子からの電話は、どのように2005年のフランスでのムスリム暴動をフォックス・ニュース番組が報道したかを担当した結果だった、と。アルワリード・ビン・タラ－ル王子は、ニュース・コーポレーションの大事な投資家だが、マードックに、その暴動でムスリムの役割に焦点を当てることは反対だと言ったのだ。マードックは、その暴動におけるカトリックの役割があったと決定した後に、その変更がなされたと述べた。
キンケイドはどちらを観察しているか。「いくら控えめに言っても、これは奇妙だ。その暴動でカトリックの役割があったという報道をどこでも一度も見聞したことはない」。それは穏健に述べているのだ。
二つの説明の間で一つの不一致が浮上した。キンケイドは報じている。「マードックは私に言った。サウジ王子からの電話は、報道担当を結果としたある調査の結果だ」。反対に、アルワリードは「半時間以内に」報道が変更されたと主張した。
［コメント］ 石油価格が舞い上がるにつれて、もっと多くのこのような歪曲が予想できる。 （2006年11月24日記）
