ブログ・コメント欄の常連達は、私の4月11日付コラムを普遍的に拒絶した。アサドが敗北しつつあり、我々はイスラミストの反体制派がシリアで勝利することを欲していないが、行き詰まりの方をより好むという理由で、西側政府は「アサドを支援する」べきだと論じたものである。フランスのアラビア語のウェブサイトは私を脅迫した。
よろしい。だが、今日の『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は、アダム・エントウスとジュリアン・E・バーンズによる「米国はシリア反体制派の勝利を当面恐れている」で、オバマ政権は実のところ私の助言に従っている、と報道している。米国政府が「公然と反体制派軍の勝利」を恐れていることから始めよう。
オバマ政権の上級官僚は、最近の数週間、シリアに対する修正アプローチで議員や同盟者達を驚かせてきた。今のところ、公然と反体制派は軍の勝利を欲していない。なぜならば、彼らが思うには、ある上級官僚の言葉では「善玉」が勝利を収めないかもしれないからだ。
もちろん、反体制派の勝利を恐れることは、現行の政権やその目標を追い出し、自己矛盾の混乱へ導くことの妨げとなる。
この判断は、アサド大統領が権力から降りるのを見るというホワイト・ハウスの長期に及ぶプッシュを複雑にする。それはまた、シリアの穏健な反体制派を武装したがっているフランスと英国を含めた米国同盟達の不満にとって、反体制派を助けるという米国の注意深いアプローチにスポットライトを置く。この移行の結果、これらの官僚達が言うには、米国は穏健な反体制派の分派の支援で抑制された増加を求めてきたということだ…。「我々は皆、アサドが明日崩壊することを欲しているが、十把一絡げに制度を一夜で転覆することは、あまり意味をなさない」と、ある米国上級官僚は述べた。「終盤戦は、我々が探し求めてはいない種のアサド後のシリアを生み出しうる集団に向けて、測定を予想しない意図せぬ方法で、大変注意深い射程距離を要求する」。
厄介なことは、到達するための術策に欠ける困難をやり遂げようと、ワシントンが試みていることだ。
政権の官僚は恐れている。現在および以前の官僚達によれば、アル・カーイダとつながったイスラミスト達と共に、ますます優勢となっているシリア大統領バシャール・アル・アサドの反対派があまりにも敏速なので、反体制派の勝利は外交的解決を見つけるために希望を切り落とすだろう。それはまた、社会形態としての政治秩序を維持しているものと並び、国家機構を紛糾するだろう、とこれらの人々は言う。シリアの化学兵器が、使用されるかテロリストに渡るだろうという危険が増加している.…。
官僚達は言う。過激派の影響を抑制することはデリケートな工作を要するだろう、と。その反面、国民指導者層を当然のことと決め込みたがる穏健な反体制派を強化するために、西側政府が時間稼ぎをしながら、もしアサド氏が去るように説得され得るならば…支配機構を保持するであろう協定を結ぶために穏健派を強化することによって、米国はアサド支援者達に圧力を置きたがっている…。
[コメント]
(1) 明らかに、オバマ政権が静かにシリア向けの思慮ある政策を採択したことを知って、私はうれしい。
(2) 国を支配するために「善玉」を導くという非現実的な計画が、経験を積み重ねるにつれて衰えることを、その代わりに、私が唱道したような力の均衡アプローチに従うことを希望しよう。(2013年4月17日記)
2013年4月18日追記:だが、行き詰まりを欲してはいないと政権は主張している。米統合参謀本部議長マーティン・E・デンプシー陸軍大将は、「(シリアで)長期化した紛争を見ることが我々の目標であったことは、一度もなかった」と述べている。