アブデル・ハメード・シェハデーのユダヤ系被告側弁護士フレデリック・コーンは、ブルックリンに基盤を持つ連邦裁判官エリック・ビタリアノに陪審団からユダヤ人を排除するよう依頼した。シェハデーはパキスタンのジハードに参加する試みとの関連で三件の虚偽発言をしたというかどで告発されている。「裁判長」とコーンは2月に説明した。「本件の陪審団にユダヤ人がいることに私は熱中してはおりません。ユダヤ人とシオニズムに関する煽動的な証言があるだろうことを考慮すれば、ユダヤ人にとって、いかなる先天的な反感も捨てることは困難だろうと考えます。アメリカのユダヤ共同体は、イスラエルとシオニズムにひどく連携しております」。
このニュースは、ほぼちょうど10年前のアブドゥラー・エル・ファイサルのロンドン公判を思い出させる。被告側が公判陪審団からユダヤ人とヒンドゥ教徒をうまく除外した時だ。カルラ・T・メインは『ナショナル・レビュー』誌で当時何が起こったのかを説明した。
合衆国におけるレーダー網の下で大きくずり落ちてしまった奇怪な司法の動きで、'Old Bailey'として知られる英国中央刑事裁判所は、数週間前にユダヤ人とヒンドゥ教徒(と結婚した誰も)がアブドゥラー・エル・ファイサルの公判で陪審団を務めることを禁じた。そのムスリム聖職者は英国中を駆け回り、アメリカ人、ユダヤ人、ヒンドゥ教徒達に対する憎悪について書き、録音し、語り、オサマ・ビン・ラディンを詩的に磨いていた。彼は不信仰者達(アメリカ人、ユダヤ人、ヒンドゥ教徒と読める)の殺害を企図し懇願し、人種憎悪を挑発する脅迫語を用いたことで有罪判決を受けた。
合衆国において騒ぎになった一連の出来事で陪審選択が険しくなってきたので、陪審員を自分にとって有利なケースのみ挙げるというこの行為が、どれほど英国では珍しかったかの真価を認めることは、アメリカ人にとって難しいかもしれない。だが、英国では陪審選択のようなことはないということを、心に留める価値はある。陪審員は無作為に宝くじ形式で予備員から引かれる…。
被告側の要請で、被告側自身が恐れた陪審パネルから除外するために取ることのできなかった手段を裁判所は取ったことは―証拠という機知なしに―公平ではないかもしれない。その裁判官は、報じられるところでは次のように公知した。「明らかな諸事情により、ユダヤ教徒あるいはヒンドゥ教徒の陪審団員は自らを明らかにすべきです。ユダヤ系あるいはヒンドゥ系の女性と結婚していてさえもです。なぜならば、本件では彼らは調停に合致しないからです」。
[コメント]
(1) 相変わらずムスリムはびっくりさせる新たな問題を持ち上げ、イスラームは西洋で社会的法的な議題を駆り立てている。
(2) ユダヤ系弁護士を雇うために、誰か他にイスラーム主義者の被告人の傾向に気づいた人はいたか?
(3) エル・ファイサルとシェハデーは、一回限りの脱線行為なのか不吉な傾向の始まりなのか?時のみが答えるだろう。
(2013年3月11日記)
2013年3月12日追記:ブルックリン連邦地方裁判所のエリック・ビタリアノ裁判官は、宗教を基盤に予定された陪審員を除外することは違憲であると述べて、コーンの請求を却下した。「もしどんな陪審員でも―民族、信条、民族起源、性別に関わりなく―法廷の指示を受け入れられないのならば…その陪審員は陪審団に属していません」。