オリアナ・ファラチは5年ほど前に亡くなったが、その著作は生き続けている。ヤーセル・アラファト、ロバート・ケネディ、モハンマド・レザー・パフラヴィ、アリエル・シャロン、レフ・ワレサ、ダライ・ラマのような世界の指導者達とのインタビューという知識と熟練と積極性で、特に有名になった。最高のインタビューの幾つかを集めたものが、今月、英語で新版『歴史との対話・権力との会話』(ニューヨーク・リッゾリ社)として出ている。
1979年にムアマール・アル・カダフィのテントの中で インタビューしているオリアナ・ファラチ |
俺は全世界の攻撃に生き延びられるぞ。それに、俺の『緑の書』は人の諸問題、社会の諸問題を解決したぞ。アメリカは俺達に戦争できる。西洋は俺達を苦しめられる。それは問題じゃない。世界は俺の『緑の書』を持っている。俺達が自分達を防衛するために必要な全ては『緑の書』にある。
現在進行中の作戦で判断すると、カダフィは、『緑の書』が提供するものよりも、もっと保護を必要としていると自らわかっている。典型的な現在の見出しは『電子版フォックス・ニュース』からのものだが、「報じられるところではカダフィ軍は民間地域にクラスター爆弾を発砲」である。それは、リビアの民間地域、特に国内第三の都市ミスラタであろう。
[コメント]30数年後でさえ、全世界がわかるように、独裁者の尊大さや虚勢や自己陶酔に穴が開いたのを観察することは、何と満足のいくものだろうか。