米国上院が1月31日にチャック・ヘーゲルを国防長官の地位に指名する準備を整えるに際して、三つの考えがある。
(1)バラック・オバマが、国防長官という極めて重要な地位のために、政治家を識別せずに、名前の重要な勘定なしに、行政上の達成なしに、知られた見識なしに指名すべきだということは、ちょっとした好奇心以上である。イランに対して軟弱でイスラエルに対して敵対的だというたった二点で、ヘーゲルが外交ないしは防衛の見解を知られていることは、さらにもっと好奇心を呼び起こす。これは確かに、イスラエルにとって強いシグナルを送る。
(2)初めに懐疑主義を表現した後、アメリカのユダヤ機関がヘーゲル指名を遠慮したことは、気づくに狼狽させるものだった。彼らにとって、接近は他の考慮の切り札だと思われたのだろう。
(3)対照的に『イスラエルのためのクリスチャン連合』 (CUFI)は、「現代の最大の安全脅威にとって受容しかねる盲目性」すなわちイランやヒスボラという理由で、ヘーゲル反対を表明する声明を発表した。それに加えて、少なくとも400名のクリスチャン指導者が、全100名の上院議員の代表にロビー活動するために今週キャピトル・ヒルへ出かけるだろうと、CUFIは発表した。
[コメント]
(1) CUFIがそこへ活発に出かけ、アメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)が沈黙していることは奇妙である。
(2)「ユダヤ・ロビー」(ヘーゲルの用語)がその義憤を引き受けようとしないことは不思議である。
2013年1月31日追記:今日、合衆国・アラブ関係の全国協議会が、ヘーゲルが次のように述べた2007年のスピーチを投稿した。
今や、アラブ・イスラエル問題において疑問はない。合衆国の結果として、イスラエルは今日一つの国民である。イスラエルは強い同盟である。1948 年以来、我々はイスラエルの強い同盟であった。我々は同盟であるだろうし、私見では、同盟であるべきだ。だが、私はまたこうも言ってきた。アラブ諸国と 我々の関係を犠牲にせず、アラブ人達と我々の友情を犠牲にせずに、と。
[コメント]
(1) どれほど無意味であろうと、合衆国・イスラエル同盟関係について、ヘーゲルのやる気のない、儀礼上の繰り返しを聞くことはよい。
(2) 「合衆国の結果として、イスラエルは今日一つの国民である」? 合衆国政府がイスラエルの創生において非常に小さい役割を果たしたのみならず、1947年、パレスチナ分割の一週間後に切れ端が落ちた時にも、概して中 東、特に初期のユダヤ人国家に関して武器禁輸の強制もしたのだ。ソヴィエト連邦からの武器のために、あらゆる場所でイスラエルは大部分を生き延びたのだ。
(3) イスラエルとの同盟関係は、「アラブ諸国と我々の関係を犠牲にせず、アラブ人達と我々の友情を犠牲にせずに」あるべきだ。イスラエル独立戦争期に近東局を 率い、イスラエルがアラブ諸国と合衆国の関係を妨げるだろうという理由でパレスチナ分割に反対した国務省のロイ・ヘンダーソンの影は著名である。65年後、この憶説はナンセンスだと示してしまった。だが、ヘーゲルはまだそれに賛同している。