11月10日に始まった敵対行為に関する二つの観察を述べる。
イスラエル国防軍のフェイスブックで働く 一人のイスラエル兵士 |
(2) イスラエル国防軍を打ち負かすことができず、その努力のために鼻血を出すだろうとハマスが知っているならば、明らかに勝利以外の動機が心中にある。それは何だろうか?幾つかのことが思い浮かぶ。
- バラック・オバマ再選の余波で様子を見る。
- 反イスラエルの世論を起こさせ、国際的に代価を払わせる。
- 「抵抗」を放棄したというパレスチナのイスラーム・ジハードによる非難を論駁する。
- ガザを管理している国連で国家の地位を求めるよう、パレスチナ自治政府に思い起こさせる。
- イスラエル系アラブ人達を苛立たせる。
- 危機に際してカイロがイスラエルを助けていると見られないので、ガザのトンネルを破壊するエジプトの計画を阻止する。
(2012年11月15日記)
2012年11月16日追記:ハマスにとってイスラエル国防軍による大敗を緩和するための多くの他の動機を、読者達が示唆してきた。ここに私の応答と共に列挙する。
- イランの核増強あるいはシリアの内戦から注意を逸らす。だが、イランやシリアの危機が何年も続く一方で、この気晴らしは何日かあるいは何週間か持つ。だから私は、それが重大な利益をもたらすとは見ていない。
- それによって、パレスチナ自治政府との合意という労働党の展望や可能性を減じつつ、ネタニヤフを選挙で助ける。それは充分理にかなっているが、激しいストレスの下、ハマスという一組織にとって少々権謀術数的のように思われる。
- エジプトの支援のレベルを試す。有益な情報だが、このために血まみれになる価値があるのか?
- エジプトのイスラーム主義者の新大統領による敵意に駆り立てられた。その大統領は、評判を高めて新しい資金を勝ち取る一方法として、戦闘を終結することに己の役割を見ている。悲惨な経済問題に直面している一政府にとって、あまりにもリスクが多過ぎる道である。