「ダニエル・パイプス公式ウェブサイトは、読みやすく一貫して書式設定され、注意深く編集され、『ウォール・ストリート・ジャーナル』よりも規模が大きい」という理由で、グーグルとスタンフォード大学の三人のチームが、私のウェブサイトを使った。言語の統語論とウェブ・マークアップの連携の可能性を調査するためである。より技術的に言えば、次の通りである(訳注:以下は当該論文の部分引用)。
数十年に及ぶパイプス氏の論説集は、大部分、品詞タグ付けとツリー・バンクによる構文解析プログラムの包含領域である。氏の最近(インターネット時代)の掲載事柄は全て相互参照であり、整えられた(プリンタ印刷に適した)HTML経由で、私達が研究を望んでいたマークアップそのものを、好都合にも提供している。
論文「マークアップによる利益:構文解析を導くハイパー・テクスト注釈」(Profiting from Mark-Up: Hyper-Text Annotations for Guided Parsing) を書いたヴァレンティン・Ⅰ・スピトコフスキィ氏、ダニエル・ジュラフスキィ氏、ハイヤン・アルシャウィ氏は、指示されていない依存の構文解析において、どのようにウェブのマークアップが最新技術を向上させるために使えるかを示している。三人は、スウェーデンのウプサラで先月開催された「第48回コンピューター言語学会」で、統語構造序列との強い関連性を発表した。この知見は、構文解析を優に超えて拡がる応用と同時に、自然言語処理の問題にとっての広い意味を持つかもしれない。
[コメント]本研究のために、私の公式ウェブサイト(www.DanielPipes.org)が選ばれたことは光栄です。その栄誉は、本来、グレイソン・レヴィ君に与えられるものです。レヴィ君は、2000年にウェブサイト立ち上げのアイデアを出した人で、その年の末にオンライン化を実現しました。それ以来、ずっとサイトを管理してくれています。(2010年8月1日記)