基本的な事実に関する合意があるようだ。トルコのF-4型戦闘機はシリアの空域を侵した。そして、シリア軍は領海上で撃ち落とした。さらに、公正発展党(AKP)が率いるトルコ政府が何ヶ月も避難所を提供したこと、おぞましく残忍な暴君と、増えつつあるイスラーム主義者との間でシリアの内戦に達するまで、シリアの反体制派勢力に武装させたことは、何ら異議がない。トルコの飛行機がシリアの空域を侵したことを受け入れる間でさえ、トルコの指導部は、報復についてガミガミ言っている。シリア政府は、トルコの怒りを抑えるのに最善を尽くしてきた。
トルコのF-4型戦闘機 |
「締約国は、ヨーロッパまたは北アメリカにおける1ヶ国以上の締約国に対する武力攻撃を全締約国に対する攻撃とみなすことに同意する。・・・そのような武力攻撃が行われたときは、各締約国が、・・・個別または集団的自衛権を行使して、北大西洋地域の安全を回復しかつ維持するためにその必要と認める行動(兵力の使用を含む)を、個別的に及び他の締約国と共同して直ちにとることにより、その攻撃を受けた締約国を援助することに同意する。」
シリアの紛争における両サイドは、ぞっとするような対案を出しているので、「西側の政府は関わり合うべきではない」と私は論じた。この危機の間中、ますます大きな緊急性をもって、私はそれを繰り返す。西洋は、攻撃的なトルコ政府を支援することに何ら利益はない。全くその反対に、エルドアンとその仲間達に、好戦的で擬似凶暴の外交政策を拒絶するというはっきりとしたシグナルを送る必要がある。戦闘機の侵入が最高潮になり、シリアに対するトルコの攻撃という最近の出来事とやらで、第5条に関しては、ここでは明らかに効力がない。もう一度言う、関わるな、と。(2012年6月23日記)