軍事関係は、アンカラとエルサレム間の親善協約の核心であった。イスラエルの空軍機にアナトリア上空を飛ばせる軍事訓練合意に両者が署名した1996年2月、関係が開始した。これは、ムスリム多数派としては初めて、トルコ人にイスラエルと公式な軍事提携を確立させたということだ。
同様に、協約の終焉はちょうど起こったばかりだ。2008年にトルコと署名した1億4100万ドルの軍事取引をキャンセルするというイスラエルの決定は、電気光学センサーに基づく最先端技術の航空インテリジェンス・システムを、トルコがイスラエルの敵に伝えるかもしれないという懸念からだった。
 2009年初頭、エルドアン首相が、犠牲者としてシモン・ペレス大統領との関係を絶つという、意図的に人目を引く態度を演じた |
[コメント]トルコの選挙政治の予期せぬ変転のために、イスラーム主義政党が2002年に国で優位を占めるようになったのは、極めて不運である。しかし、少なくともイスラエル人（およびフランス人）は、すべてがうまくいくと考えることに固執するアメリカ人とは違って、この展開を認めている。（2011年12月22日記）
2012年1月22日追記：事は終わるかもしれないが、通商は増大している。驚くべきニュースは、イスラエルのトルコへの輸出が、2010年に比して、2011年には42％上昇したことである。これは、ドイツへの輸出とほぼ同価値となる（18.5億ドル対19.4億ドル）。トルコからイスラエルへの輸入は、2010年よりも21％増え、2011年には21億ドルとなった。
