[以下のテクストはスプートニクによるものであり、ダニエル・パイプスによるものではない。]
1967年の六日戦争以来、一国に対して合同行動を取るためにそれほど多くの中東諸国が集まってきたのを、我々は見たことがない。カタールの封鎖は、当該地域の外の大半の人々にはかろうじて理解されているが、もっとずっと深刻な紛争に発展する潜在性がまだある。
ランカスター大学の国際関係の講師であるサイモン・メイボン博士と、合衆国の歴史家で、アメリカの中東に関するシンクタンクである中東フォーラム会長のダニエル・パイプスが番組に参加します。
メイボン博士とダニエル・パイプスは、カタールで起こっていることを理解しようとする時、考慮される多くの要因があると言っています。カタール人は約25年間、サウジ人その他を苛立たせてきたイスラミスト運動と関係を作り出し、資金を送ることに活発でした。カタールは、トルコと密接な同盟を形成し、イランと開かれた関係を持っていますが、それがサウジアラビアを苛立たせています。ニュース局のアル・ジャジーラはカタールに基盤があります。カタールは、サウジアラビアの外部ではワッハーブ見解を持つ唯一の国家です。サウジ人は長らくカタールを若い兄弟と見てきましたが、自身の非常に活発な外交政策を帯びているカタールには、充分に反応してきませんでした。
カタールで起こっていることへの合衆国の態度に関して、合衆国政策は理解が困難であると、ダニエルは述べています。「一方、国務長官は危難が解決されることを楽しみにしていると言っていて、他方、カタールに対するサウジを支援していると大統領は言っています。それで、トランプ時代に典型的なので、我々は矛盾の混乱状態にあり、それが全て意味することは誰も全く確かではありません」。カタールは、GCC(湾岸協力会議)の組織に戻る代わりに、イランとトルコへ全く容易に向かうことができました。「我々は戦闘路線が描かれるのを見てきて、幸いにも、徹底的な紛争を見ていませんが、確かにエスカレートする潜在性を有しています」と、メイボン博士は述べています。「トランプがサウジ人と多くの時間を過ごした地域へ出て行った時、合衆国はサウジ人に、この種の行動を取るために少し青信号を与えたし、その種は合衆国が起こることを暗に非難している印象を与えたように思われます。しかし他方で、合衆国はカタール人に多様な航空機を売ることを合意しているのがわかります。この矛盾した政策は、もしこの問題への長期の解決を得たいならば、 解決される必要があります」。アメリカ人は明らかにサウジ人との大量武器パッケージに合意したばかりだと、メイボン博士は述べます。
カタールのトルコとの同盟は、ネオ・オスマン帝国の創生に関して議論されます。
カタールの巨大なガス埋蔵の問題は、イランと共有するガス油田に由来しますが、カタールからガスの40%を買っているサウジアラビアと、このミネラルの富が作り出す緊張に関して、論じられます。石油から天然ガスへの転換に伴い、サウジ人はイラン人への全く多くの影響を失うことになると、メイボン博士は指摘します。カタールに関する物語全体を我々は知らないことと、事実、語られているよりも遥かにもっと続いているのも充分あることを、ダニエル・パイプスは認めます。メイボン博士は、もしイスラームの役割、イラン、アメリカ人の役割を巡る緊張を縮小するために、関与する当該者全員と他の要因のホスト全員が一緒に来るならば、ただ解決され得る非常に複雑な状況があると、述べています。「それは全く危険な火薬樽で、ちょうど火花を取るでしょうし、当該地域を触発するかもしれません」。ダニエルはイラン人を、サウジアラビアとカタールの間の戦争の恐らくは受益者のように見ています。
状況があまりにも複雑なので、中東研究の学位でさえ、話題の地の謀略全てを理解するために観察者の助けにならないでしょう。
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