トランスクリプト
こんにちは、ダニエル・パイプスです。欧州の将来について推測したいと思います。最も起こりそうな三つの可能性を見ることができます。
一つは、イスラームのことになると、皆がうまくやる、全てがよろしい、というものです。将来の世代は、現在の世代よりもましで、何ら本当の問題はないというのです。政府と、もっと広範にはエスタブリッシュメントの実用的な仮説で、事はうまくいくだろう、どうやら切り抜けるだろう、大丈夫だろう、というものですけれども、それが起こるだろうと私は考えていません。
しかし、もっと遙かにあり得る他の二つの可能性があります。
一つは、イスラーム、ムスリム、シャリーア法、ミナレット、クルアーン、イスラーム慣習の上昇が、過去60年間続いたように継続するだろうというものです。1955年、ドイツとトルコの両政府間の元の合意以来、ムスリムとイスラームのあらゆることにおける増加が、確実にあったのです。一つの可能な結果は、遠い将来への更なる推定です。そして、考えられることは、ムスリムによる欧州の乗っ取りです。欧州は北アフリカの延長になります。ロンドニスタンやフランス・イスラーム共和国などを持つのです。
欧州は、主としてクリスチャン大陸から、主としてムスリム大陸に移行しています。これは、土着の欧州人の弱い出生率と勿論、到着している、そして恐らくは到着するであろう相当数のムスリムによって支持されます。地中海を越えて、そこからあまり遠くはない欧州の近隣は、調子が悪いのです。エジプトやイエメンのような場所は、考えられる限り、何百万、何千万もの難民を量産することができました。それで、欧州のイスラーム化が速やかに進行し、欧州はユーラビアになるという一つの見通しなのです。
しかし、別の代替もあります。それは、率直に私がより起こり得ると思うもので、欧州人が「ノー。たくさんだ。我々はこれが好きではない」というものです。生粋の土着の非ムスリムの欧州人はまだ人口の約95パーセントを計上しており、彼らがノーと言うならば、その後、そうならないでしょう。
この抵抗が立ち上がっていると考える理由があります。それは、1950年代半ばのムスリム移民より後に始まりました。1989年のラシュディ事件が始めたと言えるかと思います。そして素早く進んでいます。世論調査でそれがわかります。選挙でわかります。その中で最も印象的なのは、5月のオーストリア大統領の選挙でした。得票数は五分五分でした。再びやり直しされる予定ですが、重要なことは、反ムスリム、反イスラーム、反移民の候補の半分が勝ったことです。[勝利の差違は] 3万票でしたが、再集計があるでしょうから、事実上は五分五分でした。
イスラーム反対、ナショナリスト、シャリーア法反対というこの種の造反党は、支持と国民習慣の拡大を欲しています-欧州中の多くの国々で上昇中です。ありとあらゆるというわけではないのですが、[それは]西欧の多くの国々、ムスリム現存が既に相当であるフランス、英国、ベルギー、オランダ、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、フィンランドのような諸国の中です。国境を超えて、一桁から二桁まで上昇している人数が見えます。20-30パーセントまで、今やオーストリアの場合、50パーセントでさえあります。
これは将来のための螺旋切りだと思います。東欧で[さえ]、 実質的なムスリム人口なしに、ハンガリーやギリシャにおけるように、騒々しく反ムスリムである政府や政党が見られます。ですから、土着の欧州人が静かに大陸のイスラーム化を受け入れることよりも、反イスラーム的、反移民の波が権力を掌握することの方が、もっとあり得ると、私は予測いたします。
さて、これは見事な光景ではないでしょう。これらの政党は精錬していません。多くの場合、彼らは全く極端です。暴力に訴えがちかもしれません。現存する適応に腹を立てるでしょうから、激しい乗り物でしょう。それは単純な拒絶ではないでしょう。不快でしょう。
最大の言葉で述べると、パックス・アメリカーナ、合衆国の後援の下で1945年以来、欧州にあった先行なき平和が砕けていて、欧州は前方で大変な時期に直面しそうなのです。
現在、エルサレムにいるダニエル・パイプスでした。