ここに、約10日前[2月18日]に録音された、我々の考えでは最高の専門家であるダニエル・パイプスとの会話がある。アラブ中東で、断然、渦巻いており、長期継続している反西洋の騒動だが、まず背景に関して少々述べる。
多くのアメリカの外国事情の学者達は、「現実主義」学派だと自分達を区分する。それが想定的に意味することは、潜在的あるいは実際に、彼らが民族内競争と不信を常に効力あるものと取ることだ。更なる前提は、その種の苦闘が「勝利」あるいは疲労困憊に達するまで続くだろうということだ。「国際関係」のこの概観が、多くのアメリカの大学で見出される一団の「中東学」以上に統治するものは、どこにもない。
国務省で隠された多くのものと共に、アメリカと西欧の電子印刷報道でより可視的で聴取可能な、そのような中東「専門家」の中で優勢な見解は、こうであった。殺人的なジハード主義は、多くの現代の兆候の中にあったし、アラブ諸国と人々が前提としてきた屈辱(元来は植民地主義、その後はイスラエル)に対する不可避の反応である。このような最悪の知識人のような護教家は、時々「全てを理解することは、全てを許すこと」("tout comprendre c'est tout pardonner.")を含意することに近づいて来た。
無礼を調合することは、ますます喚起された策略(エドワード・サイードが最も著名なアメリカのアカデミックな事例だったのももっともだ)である。「現実主義」勢力の基準では、再起するアル・カーイダの野蛮主義という全ての説明は、この基盤において理解されるべきである。その見解は今や、アカデミック、ジャーナリスティック、あるいは政府の状況で、ISIS/ISILという新たな奇怪に関するものかどうか、としばしば囁かれた。
アメリカの学究伝統で訓練された充分に資格のある学者達は、受け取った「真実」を越えて作業するのだが、どこから、どのように現代のジハード主義が来たのか、どのようにそれが営まれ、どのように立ち向かわれるかもしれないかを巡って、更にもっと正確には現実的な説明を、恐らくかなり拡大した「黄昏の苦闘」において、提供してきた。
このような分析家の中で、先端は、畏敬の念を起こさせるダニエル・パイプスであるが、確立された学究人のある人々による拒絶は、事実、彼のとりわけ重要な貢献に対する証言である。過去30年以上、中東で、そしてイスラームそのもので、何が間違ったのかを巡って、詳細かつ真に現実的な説明を、彼は提供したのである。