中東フォーラム兼タウビー・フェローのダニエル・パイプス氏は、軍用兵器の追加は、現在、国の最も緊急な必要ではないと述べつつ、合衆国がエジプト軍への援助を断つ要求に加わっています。
ニュースマックス・テレビとのインタビューで、パイプス氏は、合衆国にとって、エジプト軍のみならずエジプトのイスラミスト達からも、安全に距離を保つことが重要だと信じています。
「私の政策は、決してイスラミスト達と協働するなということです。軍部と非常に注意深く距離を保ちつつ協働し、リベラル派―権力から距離があるかもしれないがエジプトのような国が陥っている苦境からの唯一の逃避である穏健派、世俗派を助けることに努めなさい」と彼は述べました。「その通り、彼らは連合して権力を掌握しませんでしたが、我々が助けるべき人々です」。
到達できるかもしれないもののためにアメリカ人を象徴だと見なす穏健派を支援することによって、合衆国がエジプトに食い込む大きなチャンスを持っていると、パイプス氏は考えています。
「(穏健派は)存在し、動機づけられています。ちょうどイスラミストと軍隊の間です。束縛されています。難しいことで、確かにイスラミストや軍部と対処しなければなりませんが、軍事(援助)ではなく送金することで、彼らを助けることに集中すべきです」 と彼は言いました。
シリア紛争について、あの紛争は特殊だとパイプス氏は述べ、最善の結果、勝利するのはアサド政権でも反体制派でもないだろうと信じています。
「両者とも不快で極端です。私は今後アサドに勝利として出て来てほしくありませし、反体制側に国を乗っ取って欲しくもありません。イラン人に支援された現政権に反対したように、中東でトルコに支援された新たなイスラミスト政府を望んではいません」と彼は述べました。「最善の結果は、誰も勝利しないことで、戦闘を継続させて達成するものです」。
シリアにおける主要な懸念の一つは、イスラミスト達が支配を引き継ぐことであり、アサド政権が敗北するよう基本的に手助けする見解を実際に我々が取るべきだと、なぜパイプス氏が考えているかは、そこにあります。
「1980年代のイラン・イラク戦争前に、我々はこうしました。そして、ある意味で、我々は同じことを1940年代にしたのです。ヒトラーに対抗するためにスターリンを支援したという…。我々はヒトラーにロシアを乗っ取ってほしくはありませんでしたが、結果として、ずっとより強力なスターリンを得たのです」とパイプス氏は述べました。「それは代償を払いましたが、回顧すれば、1940年代と1980年代には正しい決断でした。今日同じ論理を適用すべきです。これは、人道的論理ではなく、戦略的論理に関する全てです」。
パイプス氏は、シリアの反体制派とアサド政権の間の紛争に関してほとんど肯定的なものはないが、その中の一つとして、合衆国がアサドから距離を保っていることだと述べました。
「(その政権は)反逆者との戦時下にありますが、いわば、我々の安全地に彼らを留めているのです。ヘンリー・キッシンジャーは1980年代に、イラン・イラク戦争で両者とも負けることを望みました。それが、ここで私が望むものです。私は両者とも負けることを欲しています」と彼は言いました。
最近のイスラエル旅行中、バラック・オバマ大統領はアラブ人達に、ユダヤ人国家としてのイスラエルを受諾するよう呼びかけましたが、そのことをパイプス氏は主要な動向だと呼びましだ。
「これはイスラエルに向けての主要な段階です。なぜならば、パレスチナ人達が普遍的に述べていたのは、これを拒否するということだったからです。それで、これを合衆国政府の要求だとすることによって、オバマ氏は外交の全基盤を移したのです」と彼は述べました。
パイプス氏は、オバマ氏の動向が驚きだったこと、イスラエル・パレスチナ問題に関して、彼の将来の動向がどうなるかを予測することは難しくなると述べました。
「大半の皆さんのように、オバマ氏が本当にイスラエル人と共にタフであることを、私は期待していました。彼のゲームが何であるかは、私には確かではありません。それは本当に驚きでした」。