ブリット・ヒューム(ホスト):ブッシュ大統領は、テロリストの攻撃以来、アメリカにおけるムスリムに対する寛容を奨励するために、何日も労苦されてきています。そして、そのようにすることで、ホワイトハウスやワシントンのモスクで著名なムスリム達と会ってきました。彼らとしては、そのようなムスリムのスポークスマン達は、テロリストのテロと、彼らあるいはムスリム信仰と結びつけることは不公平だと言っています。しかし、これらのムスリム指導者達全ては、反対だと今言っているように、常にテロリズムに反対してきましたか?それに答えるために、中東フォーラム所長で、著述家で、国防総省に勤務されていたダニエル・パイプスさんに向かいます。フィラデルフィアから参加されています。ようこそ、パイプスさん。
ダニエル・パイプス(中東フォーラム):どうも、ブリットさん。
ヒューム:始める前に、ワシントンでのモスクの映像に戻りたいと思います。大統領がこれらのムスリム指導者達の何人かと会っています。大統領とムスリム共同体のスポークスマンの一人が何を言っているか聞きましょう。
(ビデオ・クリップが始まる)
ブッシュ:ここは偉大な国です。偉大な国です。なぜならば、尊重と威信と人間の価値という同じ価値を共有しているからです。そして、私とちょうど同じように感じている指導者達と会っていることは私の名誉です。
ニハド・アワド(アメリカ・イスラーム関係協議会):イスラーム、イスラーム神学、コーラン、イスラーム史には、この邪悪さのようなものが発生する場所がありません。そして、最初から私達は、それを非難してきました。そして、今でも私達はそれを非難し続けています。
(ビデオ・クリップが終わる)
ヒューム:見えたかどうかわかりませんが、恐らくは聞こえたのではないでしょうか。それは、アメリカ・イスラーム関係協議会(CAIR)と呼ばれるグループのニハド・アワドさんでした。そして、この攻撃以来、彼は非常によく見かけられます。パイプスさん、彼についてはどうですか?
パイプス:そうですね、アワド氏はCAIRと呼ばれる組織の長です。CAIRは、ここ何年もずっと、穏健で普通の組織のふりをしてきた過激な組織です。
ヒューム:えっと、それについて何が過激なのですか?
パイプス:そうですね、一つの例を挙げましょう。三年前、1998年8月にウサマ・ビン・ラディンの最初の攻撃があった時、ロサンジェルスの誰かが、ビン・ラディンの写真の看板を掲げていました。その看板は「ナンバー1の敵」と書いてありました。CAIRのアワド氏が出てきて、これに抵抗して言ったのです。これは悪い考えだ、と。何度も何度も見出されることは、CAIRが我々に対するテロに従事する人々のために弁解していて、彼らに対して抵抗したがっている人々を批判していることです。
ヒューム:看板に抵抗する他に、別の例を引用できますか?
パイプス:別の例を挙げましょう。穏健なムスリムの著述家で、イスラームについて一冊の本を書いたハリッド・ドュランという名前の紳士のことです。CAIRが出てきて、それについて悪意ある攻撃をしました。そして、その結果として、ヨルダンの一人の戦闘的イスラーム指導者が、ドュラン氏に死の勅令を出しました。ところで、彼はワシントン郊外に暮らしていますが、ヨルダン発のこの勅令を弾劾する代わりに、CAIRは今まで発生したことを否定したのです。それで、ここからわかることは、一種のダブルパンチなのです。CAIRがあるアメリカ人を攻撃するところで、ヨルダン人が彼に対する潜在的な言論上の犯罪的急襲を始めています。そしてその後、CAIRは離れて言うのです。「私達はそれとは何ら関係がありません」と。何度も何度も、このパターンが見られます。
ヒューム:他の集団についてはどうですか?CAIRのことをおっしゃいました。できれば、そこにいた他の誰かで、大統領との面会に属していなかったかもしれないとお考えのグループを特定してください。
パイプス:アメリカ・ムスリム協議会もあります。
ヒューム:そこでは誰が代表ですか?
パイプス:代表はアブドゥラーマン・アラモウディ氏だと思いますが…。
ヒューム:彼の写真があるかどうか、わかりません。
パイプス:…ムスリム政治行動委員会です。多くの組織があります。北米イスラーム・サークル(ICNA)や北米イスラーム会(ISNA)は、最も重要なムスリム組織です。不幸にも、彼らも急進派です。そして、穏健で健全で伝統的な組織は、大統領と会わせてもらえないのです。国務省に招待されないし、排除されています。そこが問題なのです。
ヒューム:今では急進派だとおっしゃる、これら他の組織とは何ですか?CAIRについて二三の例をおっしゃいました。ですが、これら他の組織に対する事例を支持できますか?
パイプス:「エルサレムのためのアメリカ人ムスリム」という論説文を書いたばかりです。その組織の事例を挙げましょう。彼らのウェブサイトに行けば、全く普通で穏健に聞こえる組織です。でも数年前の、彼らの最初の資金集めの夕食会についての情報を、私はたまたま持っています。夢想的で極端でぞっとさせ、陰謀的で攻撃的で不快なものでした。
ヒューム:どのようなものですか?
パイプス:そうですね、これはエルサレムで今話題となっています。ウェブサイトでは、こう述べています。エルサレムではあらゆる宗教への自由な接近が好まれます。夕食会で彼らが語っていたことは、ムスリム指導層が、この国でクリスチャン達をユダヤ人に敵対するようにさせるというものです。なぜなら、彼らによれば、ユダヤ人達がこの国を仕切っているからだというのです。そして、ムスリム指導の下で、ユダヤ人達の管理でないようにさせるためにクリスチャン達は立ち上がらなければならない、と。これは馬鹿げています。ですが、それが本当の、「エルサレムのためのアメリカ人ムスリム」という組織なのです。ウェブサイトでわかるような素晴らしいものではありません。それで、ここからわかることは、表面的には理性的な主流であるというパターンです。でも底流では-そして時々、公に出て来さえしますが。ロサンジェルスの看板の事例を挙げたように、出て来て本当の特色を示すのです。大統領やその他の公の立場にある人々がこれらの組織と会わないことは、大変重要だと思います。彼らと会わない指導者達との共同は、とても大切です。メディアが、権威者として彼らを引用しないことが、非常に大事です。なぜなら、彼らはそうではないのですから。彼らは極端な人々なのです。
ヒューム:外見が極端であるとおっしゃり、幾つかの事例を引用されました。いずれにせよ、例えば、これらの出来事―テロ攻撃と彼らを結びつけていらっしゃいますか。
パイプス:間接的には結びつけています。何らかの作戦上の結びつきがあると言うつもりはありません。ですが、私達自身を守ることを難しくする手段を彼らが奨励していると申したいのです。例えば、宗教あるいはエスニシティを考慮する、いかなる種の航空機のプロファイリングにも反対する決意をしています。もし9月11日に、宗教的かつエスニック的なプロファイリングをしていたならば、それは効果的だったでしょう。アラブ人の4つのチームが乗り込めただろう、ムスリムのアラブ人達があの飛行機に乗れただろうとは思いません。同様に、イスラーム団体は、社会から追い出させないでいる容疑者の移民達を匿い、なぜ彼らが捕らえられているかを知らせないままでいる、秘密証拠と呼んでいるものに反対しています。
ヒューム:えぇ、それに反対する多くの仲間がいますけれども。左派にはキャピトル・ヒルの人々のような種類がいて、右にはそれが悪い考えだと思う人達がいますね。
パイプス:そうですね、それが悪い考えだと思うことはできますが、もしすべてを一緒に合わせたら、彼らのプログラムが我々を締め付けるものだとわかります。我々に打撃を与える、与えようとしたがる人々に反対する行動を起こすことに反対しているのです。アメリカ人の反応に手錠をかけることを好んでいるのです。アメリカ人の防衛に手錠をかけることを。ですから、その広い意味で-そしてまた、テロ組織に共感を示すことで-我々の側よりも、あちらの側にもっとあるのです。そして私は、それなりに、彼らに第一修正の権利を否定しようとはしない一方で、これらは、テーブルにつくべきではなかった周辺的な組織だと言うつもりなのです。でも、デヴィッド・デュークのように、デヴィッド・デュークは見た目が良いですし、上手に自己を表現しますが、口を開くやいなや、彼が過激狂だとわかります。えぇ、これらの人々もそうなのです。
ヒューム:わかりました、ダニエル・パイプスさん、大変おもしろかったです。どうもありがとうございました。
パイプス:どうも。